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しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#150バスタオル

どーも。オジコのしゃちょです。

のっけから内輪の話で申し訳ないですが、
一応、私はオジコのしゃちょ。と名乗るぐらいですから、
全国を飛び回る青春バックパッカーでも、小粋な旅芸人一座の座長でもなく、
主に「オジコ」なるTシャツの製造販売を生業とする、
北陸の一中小企業の代表取締役というわけでございまして、
6月末のこの時期、来る8月決算、そして来期に向けて、
中長期経営計画なるものを作成するのが毎年の慣例となっております。

そういう、いつものように、あまりふざけられないといいますか、
とても重要でちょっと小難しい計画を作成するにあたっては、
平常のように、日々ビジネスホテルを転々とするのはあまり良い方法ではなく、
かといって、地元の金沢に籠るのも、それはそれで様々な誘惑や問題があり、
となると、どこか一地方のビジネスホテルに長期滞在を決め込んじゃうのが、
まあ、いちばん理想的な方策だといえるわけでございます。

将来、私がうまい具合に今より出世した暁には、
都心の一等地に構える伝統の帝国ホテルや外資系の高級ホテル、
または、宮古や石垣、久米島等の離島高級リゾートホテル、
はたまた、奥飛騨や城崎、憧れの乳頭温泉郷等の格式ある高級旅館。
こーんなところで約1週間、缶詰めになって来期の経営について沈思黙考する。
なーんて、そんなもん、夢のまた夢どころか完全なる身分不相応でございまして、
まあ、逆に、そういった、夢のような環境に身を置いたところで、
昼間から瓶ビールでも数本飲んで、ナッツをかじって、鼻でもほじって、
そのへんにゴロンと寝ちまうのが関の山でございます。

というわけで、只今、大分に来ております。

当然、大分といいましても、
天下に名高い由布院や別府の情緒ある温泉宿ではなく、
もちろん、高崎山の猿山でもなく、大分市の普通のビジネスホテル。
このホテルに、かれこれ5日間、ほぼ1日21時間、
自律的に軟禁というか籠城しているわけでございまして、
まあ、お陰様で仕事もまずまずのペースで捗っております。

で、なぜ、今回の籠城先に大分を選んだのかと申しますと、
それは、単純に大分が好きだからでありまして、
大分むぎ焼酎・二階堂の水割りなんかを飲みながらって昼からは飲みませんが、
パソコンや電卓に向かいながらも、たまに窓を開けて大分の空気を吸って、
2014年の我が社の行く末に思いを馳せるわけでございます。

で、人間、16時間や17時間もぶっ続けで机に向かって、
物事に集中する能力なんて持ち合わせている筈がなく、
そこには、気分転換が必要なわけであります。

みなさんご存知の通り、北陸の源静香の異名を持つ私の気分転換は、
何を隠そうお風呂でございまして、ちょっと集中が途切れると、
すぐにお風呂に飛び込み熱湯を身体に浴びせ大いにリフレッシュするわけですが、
年々、老いとともに集中力が顕著に低下してきておりまして、
ほぼ30分ごとにシャワーを浴びている、この現状。

で、昨日のように、1日35回もシャワーを浴びれば、
そりゃあ、バスタオルがバスタオルではなくなり、
もはや布ではなく、ただの液体に成り果てるわけでございまして、
ちょっと意味がわからないかもしれませんが、
身体を拭けば拭くほど、身体がどんどん、びちゃびちゃになる。

この笑止な現状にどう立ち向かうかが喫緊の私の最重要課題でございまして、
それはもう、来期の経営計画どうこうの話ではございません。

フロントに出向き、タオルをもう1枚というか、もう20枚欲しい。
と、その旨を伝えればとも思うのですが、見かけによらず内気な私には、
到底、フロントのちょっとかわいいお姉さんに対して、
そのような傲岸不遜な態度に出ることは叶わず、
びちゃなびちゃな身体を更にびちゃびちゃにして周章狼狽。
ベッドのシーツも椅子も床もパソコンも全部びちゃびちゃにして、
そのうち滑って机の角にでも頭を強打することでしょう。なんと業腹な。

と、くだらないことを書いてる場合じゃないんだった。いっけね。
来期の我が社の青写真をしっかり描かなきゃいけないんでした、そうでした。
というわけで、まずは気分転換に熱いシャワーを。