Mailmagazine

しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#197もじょぐ

どーも。オジコのしゃちょです。

只今、弘前に来ております。
山頂に雪を乗っけた岩木山がでーんと津軽平野に鎮座しておりまして、
これがなんとも壮麗な景観。お見事であります。岩木山最高。

昨今のニュースを見聞きしますと、どうやら近々、
「山の日」なる祝日ができる模様でありますが、
「海の日」があって「山の日」が無いのもねえ、なんつったら、
「川の日」も「湖の日」も「滝の日」も「沼の日」も!って、
際限が無くなりそうな気が個人的にはするのですが、
沼は無いか、さすがに沼は。

で、弘前に来るまで、しばらく滞在していた青森。
ある晩、津軽の郷土料理が堪能できる居酒屋にふらっと入りました。

案内された席に座ると同時に、
豊盃の大吟醸を1合注文いたしましてメニューを眺めると、
貝焼き味噌、けの汁、じゃっぱ汁、いちご煮等々、
キレのある津軽郷土料理がひしめきあっており、
これは乙だなあ。素晴らしいぞよ。と、思わず舌なめずりであります。

とりあえずは、もう運ばれてくるであろう豊盃のアテを探さなきゃと、
メニューの上部の方を見ると、この一行。

もじょぐ(もずく)の酢の物。

もじょぐ、かっこ、もずく。

はいはい、はいはい、なるほどね。
「もじょぐ」という言葉は、生まれて初めて聞きましたが、
「もじょぐ」イコール「もずく」。
津軽の方言では「もずく」のことを「もじょぐ」って言うんだね!

と「もじょぐ」という可愛らしい音の響きに一発で魅了されたわたくしは、
別段、そこまで欲していなかったのですが、
豊盃のアテに「もじょぐの酢の物」を選択いたします。
そこへ、豊盃1合をお盆に載せた、お姉さん登場。

お姉さん)「はい豊盃。ご注文はお決まりですか?」

わたくし)「ええっと、とりあえず、、」

お姉さん)「はい、何にいたしましょう。」

わたくし)「ええっと、もじょ、もじょ、もじょぐの酢の物っ!!」

郷に入っては郷に従え。
数秒前に一瞬で魅了された覚えたての津軽弁「もじょぐ」を、
少しく、どもりはしましたが、とっても元気よく発声することに大成功!
得意満面のドヤ顔をぶちかまし、お姉さんを仰ぎ見るとお姉さん。

お姉さん)「・・・・・もずくの酢の物ですね。」

がくーっ。。。。。

ちょっとちょっと、お姉さん!
そこは、当然、もじょぐでしょ!

そして、お姉さんのわたくしに対する冷ややかな視線。
うっかり郷に従っちゃった、このわたくしを、
今しがた奥津軽の山から出てきたばっかりの、
津軽訛りが抜けない郷土のおっさんみたいな風に見てるやん。。

がくーっ。。。。。

とまあ、これだけ全国津々浦々をうろうろ徘徊していますと、
居酒屋でメニューを注文するだけでも、
日々、いろいろな体験をさせてもらっております。

青森のもじょぐのお店のお姉さん、ありがとう。
お陰様で素敵な想い出ができました。
明日、新青森から金沢へと帰りますが、この素敵な想い出をお土産に、
日々、辛いことを笑い飛ばし、楽しく生きていくことにいたします。

ってなところで、今週はおしまい。
青森最高。ねぶたの時にまた訪れたいなあ。
みなさんも楽しい1週間をお過ごしくださいね。

いつもありがとうございます!