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しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#202浮世

どーも。オジコのしゃちょです。

もたもた、全国をぐるぐる回っているうちに、
うっかり誕生日を迎えてしまいました。
完全なるうっかりミス。

毎日毎日、光陰矢の如しで、
あっという間に過ぎ去っていくことからしても、
あっという間に年を取るのはそりゃ至極当然でありまして、
なんだかんだ、ぼやぼやしているうちに、ふと気付けば、
このメルマガジーヌも本日で202回目の配信と、
知らない間に200の大台を突破しておりました。いつの間に。

で、昨日はお昼に山口駅に降り立ち、
お世話になってます山口井筒屋さんへのご挨拶もそこそこに、
山口県立美術館で開催されてます大浮世絵展へ。

江戸絵画は当方、ちょっと得意分野なんですが、
師宣、歌麿、豊国、写楽、北斎、広重等の純然たるザ・浮世絵は、
そこまで明るくなく、今回の展示はホントに興味津々。

まずまずの来場者で賑わいを見せる中、
鈴木春信のエロ臭くも哀愁漂う有名な相合傘のやつと、
懐月堂安度の異様にぶっとい輪郭線にかなりの刺激を頂きました。
浮世絵、いいですねえ。
何がいいって「浮世」ってのがいい!

何やらいろいろ解説を読みますと、「浮世」ってのは、
元々、「辛いことが多い世の中」を表す「憂き世」が江戸時代に、
「どうせはかなく辛い世の中なんだから、浮かれて暮らそうよっ!」
なんつって、憂き世が浮世に変わったそうでありまして、
この享楽的な感じ、このゴキゲンな感じ、
ちょうど今、山口から那覇に移動してきたこともありまして、
この「なんくるないさー」的な感じ、これが、たまらん。

浮かれて暮らそうよっ!なーんて気持ちは、
常に心の奥底にあるにはあるんですが、自分の周囲を見渡せば、
明らかに浮かれてる場合じゃないだろ的なことが全部で、
なかなかそうも額面通りに調子をぶっこいて浮かれてらんない情況。
でも、やっぱり、それでもちょっと浮かれたい。
ふわふわゆらゆら浮かれ続けて浮かれまくってふわふわふわわと。

歌川国政の大首絵とか勝川春英の相撲絵とか、やっぱり描いてる本人が、
ちょっと浮かれてるのが伝わってくるもんなあ。いいなあ、浮世。

と、いろいろお勉強になった大浮世絵展。
みなさんも、山口にお越しの際にはぜひぜひ。
7月13日までの展示でございます。

【大浮世絵展】
http://ukiyoe-yma.com/

というわけで、
浮世絵鑑賞で大いに刺激を受けて、那覇に到着。
すぐにやんなきゃいけない仕事をメモ帳に書き出してみると、
全く持って浮かれてる場合じゃないことが即座に判明。

浮世はやっぱり憂き世だねえ。と一人嘆きつつ、
試しに差し迫った宝塚記念の予想と抱えてる仕事を天秤に掛けてみると、
浮世チームの宝塚記念の方に気持ちが大きく振れるのは、
己の性格なのか己の弱さなのかよくわかりません。
武幸四郎のキレしかない差し脚に期待して、今日はおしまい。

みなさんも楽しい1週間お過ごしくださいね。

いつもありがとうございます!