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しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#245天津飯

どーも。オジコのしゃちょです。

あの天津飯を食べよう。と前の晩から思い立ち、
翌日、飲食店が乱立する一角にある行きつけのお店に行くと、
看板の電気が消えていて、お店のウインドウには、
「連休いただきます。ごめんなさい。」の貼り紙が。

これは参った。どうしよう。
当然、昨晩から私の気持ちとお腹はあの店の天津飯一色で、
熱々ごはんを包む厚みのあるふわふわかに玉と、
あの店にしか出せない薄味ながらも旨味のある絶妙あんかけ。
こんなもん、どこをどうしたって、
今更、隣のカレーや向かいのパスタに浮気する気もさらさら起きず、
あの店の天津飯は、無い。と分かっていても、
私の心と胃袋は天津飯しか受けつけない。
軽く絶望しながら乱立する飲食店の通りを、
愛用のトランク片手にぐるぐるぐるぐる彷徨うと、
見つけた見つけた、あったよあったよ中華食堂。

もちろん、味の名店であるあの中華食堂には劣ってもいいからさ、
まったく高望みはしないから、ホント、60点でいいからさ、
普通でいいから、ホント、普通でいいから。と念じながら、
くだらない日替わりランチには目もくれず天津飯をオーダー。
で、出てきた天津飯は、みなさんの予想通り、普通じゃない。
さて、この天津飯の得点は、、、、出ました!0点!くそまずい!

天津飯をスプーンでざっくり掬って、
濃いめの餡がかかった玉子とごはんをお口にいれて、
噛み噛みごっくんしようとすると、玉子の食感がかなり変。
なんじゃこりゃ、この玉子、噛みきれねーよ!
と、訝しげにお口の中のスプーンを取り出して、
咀嚼失敗に終わった物体を調査してみると、
玉子と思ったその部分は、よもやよもやの油揚げ。

いやーん。
ふわふわ玉子をケチって変な油揚げでかさ増ししとるやーん!
おーい!山田君!座布団ぜんぶ持ってけ!

と、客が一人もいない店内で叫ぶ訳にもいかず、
そうかといって、べちゃべちゃの飯、油揚げで出来た偽玉子、
凶暴に味の悪いあんかけで構成された噴飯ものの天津飯を、
本当に噴き出す訳にもいかず、悔しくて情けなくて少し泣きました。

そうはいっても、
食べ物を残す文化を私は持ち合わせていませんので、
あほ中華食堂の裏口からこっそり逐電する訳にもいかず、
5限目がはじまるギリギリまで給食と格闘し続ける、
小4のおんなの子みたいに、ゆっくりゆっくり食べてると、
欧陽菲菲と木の実ナナを足して2で割ったような店員が現れて、
「お兄さん、これ、サービスね。」って、ちまきをくれた。

想定もしていなかった木の実菲菲ちまきのサービスのお蔭で、
異常に目がチカチカしてきた私は、なぜかその後の記憶がございません。

やっぱり目指していたモノが不測の事態で手に入らなかった場合、
まったく別のモノならいいですが、それと同じ種類の別のモノを、
いい加減な気持ちで妥協して手にしようとすると、
まあ、失敗するね。っていう教訓。

この場合は、味の名店の天津飯が手に入らないと分かった時点で、
無闇矢鱈に天津飯を追い求めるのではなく柔軟に思考を切り替え、
次点の候補だったオムライスやピカタやオムソバに切り替えるのが正解。
って、その日食べたかったものが、
なぜかぜんぶ玉子に包まれてるのは、
一体全体、何を示唆しているのかよくわかりません。

さて、あほな天津飯でずっこけてるうちに、
気が付けばもうすぐゴールデンウィーク。
上記の期間限定ショップのスケジュールにもありますように、
全国各地でオジコの期間限定ショップが目白押しであります。
私も連日の深酒でボロボロになりながらも、全国を駆け巡ります。
どこかの売場で私を目撃されましたら是非お声掛けくださいね。
もちろん、銀座、東京ソラマチ、立川、蒲田、金沢の常設店でも、
みなさんのお越しをお待ちしております。
どうぞどうぞ、遊びにいらしてください。

それでは、今週はこのへんで。

いつもありがとうございます!