Mailmagazine

しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#309伯父

どーも。オジコのしゃちょです。

数日前に伯父が他界しました。
コカコーラをこよなく愛するファンキーな伯父でした。

私が高校生の時、夕方だったと思いますが、
金沢の繁華街で怪しいビラを手配りしている人がいまして、
ピンクチラシなんて要らねーなあ。と思いながら、
手配り男の脇を通り過ぎようとしたところ、
予想通り「はい。にーちゃん。これあげる。」と、
ビラを手渡してきた男の顔を見て驚愕。伯父でした。

約10年前、祖母のお葬式後の会食の際に、
たまたま巡り合わせで隣になったその伯父と、
100円ライターを改造して凶暴な炎をつくり、
祖母を偲ぶ気持ちを炎の大きさで表現していたところ、
お向かいに座った見知らぬ遠縁のおっちゃんに、
「けしからん。君たちは不謹慎だ。」と、
怒鳴られたことも今ではいい思い出であります。

マイウェイを突っ走るいい伯父だったなあ。
貴方のファンキー魂や生粋のアウトロー魂は、
比較的優等生で構成されている親戚のメンバーを鑑みても、
今後、受け継いでいくのは私しかいない。と自負しております。

追悼の改造ライター作成は、
父親リスペクトが強すぎて全ての私の行動を模倣する我が息子が、
興味津々に親父の手元をチラ見しながらその改造方法をマスターし、
のちに大変な失火をしでかされても洒落になりませんので、
さすがにここでは自粛させて頂きますが、
初七日が終わるまで、いや、四十九日が終わるまでは、
わたくし、伯父に捧げる追悼のコカコーラを、
彼の在りし日の勇姿を思い浮かべながら、
げっぷ連発に屈することなく飲み続けようと心に誓っております。
水分はコカコーラでしか摂取しない49日間。
哀悼のコカコーラ。魂伝承のコーラ供養。

親族が見守る中、棺を火葬炉に入れる直前の納めの式。
いい顔をして静かに眠る伯父との最期のお別れの際に、
まあ、お花は他のみんなが手向けるだろうから、
私は伯父が大好きだった煙草を1本吸わせてあげよう。と、
煙草を持って棺の伯父を覗いたら、もう既に1本吸っている。

そりゃそーだね。
伯父がお花より煙草を欲しがってることなんて、
そりゃ誰もがわかってるよな。と、ちょいと納得しながら、
伯父に最期のお別れをしようとお数珠片手に伯父の姿を見やれば、
なんと、伯父がオジコを着てる。

オジコのTシャツにジャケットを羽織って天国へ。
さすがに込み上げるものがありました。合掌。