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しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#330クリスマスと法然

どーも。オジコのしゃちょです。

確かうちは先祖代々、浄土宗だったはずなのに、
何の因果かミッション系の学校に通っている、
椿(つばき。娘。中1。)と橙(だいだい。息子。小5。)は、
今頃、学校のクリスマス行事やクリスマス礼拝なんぞで、
荘厳なハンドベルの音を凛と鳴らしてんのかなあ。
と、思いを馳せる今日はクリスマス。

私は週明けに某テレビ局のスタジオ収録が控えている為、
仕事の合間にいろんな忘年会に出席したり、
改修を終えた写美の展覧会を観に行ったりと、
何かとバタバタしながらも、
東京都下の某ビジネスホテルに長期滞在中。

とはいっても、もちろん、クリスマスイブは予定ゼロ。
こんな日にウチの若手社員たちを飯に誘うのは野暮すぎる。
クリスマスに会社の上司と一緒だなんてぱっとしねーもんなあ。

なーんて、世の中の若者たちに気を回した訳では無く、
予定ゼロの理由はただひとつ、有馬記念。

娘と息子がハンドベルをリンリン奏でている最中、
親父は溜めてる仕事を打っ棄って、赤ペン片手に競馬新聞。
己をビジネスホテルの小部屋に監禁し、
仕事でもこれくらい集中してやればいいのに。と、
思わず自らを嘲笑してしまうくらい破壊的に予想に集中。
予想のし過ぎで目がかすむ。肌が荒れる。肩が凝る。
とまあ、我ながら腐りきったクリスマスイブでございます。
イエスさま。どうか私の馬券を的中させてください。

と既に馬券を買ってしまった今は祈るのみなのですが、
そういえば、確かうちは浄土宗。
法然さま。どうか私の馬券を的中させてください。
と、法然さんにもお祈りしました有馬記念。

はー。仕事がひとつも手につかない!なんつって、
元来、仕事に費やさなければならない貴重な時間を、
すべて有馬記念の下手な予想にぶっ込んで、
これで負けたら目も当てられない。
なーんて、ちょっと思ったのですが大丈夫大丈夫。
だって、お祈りしたのは法然さんなんだもん。

そうですそうです。
法然さんの教えといえば、泣く子も黙る「ゆるし」!
ただひたすらに南無阿弥陀仏と唱えれば、誰もが極楽浄土。
専修念仏。万民救済。ダメダメな弱者をも救うゆるし!

クリスマスにも子供とかみさんが待つ自宅に帰らず、
仕事をもほっぽらかして、ただひたすらに有馬記念。
こんなダメダメなタコ野郎でも赦してくれる法然さん。
懐が深い!器が大きい!熱い!えらい!大統領!

というわけで、
世の中、クリスマスだ!ってゆってんのに、
先程から南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。

東京都下の某ビジネスホテルの一室において、
クリスマスイブの聖夜にも関わらず、
ただ一心に南無阿弥陀仏の念仏を唱える一人の男のお話。
お後が宜しいようで。

みなさん、メリークリスマス!