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しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#672明滅する光

どーも。しゃちょです。

うわ、光った。
あ、また光った。

暗闇の中、強く明滅する光は、
儚くて幻想的でドリーミーで、
その光をぼんやり眺めているだけで、
日々の雑事やルーティンワークに追われ、
灰色に淀んでいた心が、
刻々と洗われていく気がしました。

小学生の頃、自宅のまわりには、
まだ田んぼや未舗装の畦道が残っていて、
オタマジャクシはもちろん、
タニシやヤゴやアメリカザリガニ、
トノサマガエルやイトミミズ、
アメンボやゲンゴロウなんぞが生息していて、
近くの雑草が生い茂る空き地には、
カマキリ、コオロギ、ショウリョウバッタ、
ナナフシ、スズムシ、オンブバッタ、
ウマオイ、アゲハ、キリギリス、
シオカラトンボ、ギンヤンマ、
そして、ホタルもいたのよね。

夕暮れ時、空を見上げれば、
電線に複数のコウモリが止まっていた。
そんな光景を覚えているのだけれども、
とりわけ、人里離れた山奥の話では無く、
金沢市内の真ん中寄りエリアの話なのよね。

あれから約40年。
開発が進んで付近一帯は住宅地となり、
彼らは全滅して私はTシャツ屋に。

鳥取市南部。
真っ暗闇の田んぼ道にしゃがんで、
ホタルの光を眺めてたら、
そんな昔のことを思い出しました。