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しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#683必要なもの

どーも。しゃちょです。

期限が迫ってる仕事にね、
今、絶賛、追われてんだよね。
なかなかの勢いで。

この何者かに追われる感じ、
時節柄、夏休みの宿題に追われた、
あの頃を思い出すなあ。

って、私の場合、
俗にいう夏休みの宿題、
ドリルや読書感想文なんぞは、
持ち前の計画性を駆使して、
割と早いうちから完了させていまして、
実際、最後の最後まで追われたのは、
夏休みの工作や自由研究の方ね。

夏休み期間中に全く着手せず、
明日が始業式だという最終日、
発狂しながらゴミ以下でしかない物体や、
研究でも何でもない駄文をでっち上げ、
無理やり帳尻を合わせたあの時の気持ち。
もう、思い出すだけで吐き気を催す。

そういえば、
中1か中2の技術の授業で、
ラジオをつくる。
ってのがあったのだけれども、
当時、1学年に15クラス以上あった、
全国屈指のマンモス校の同級生の中で、
私の組み立てたラジオだけ、
AM、FMはもちろん、
空気中を飛び回ってるはずの、
如何なる電波も受信せず、
うんともすんともいわなかったのは、
地元同窓生の間では有名な話でして、
常識では考えられないとんでもない場所に、
常識では考えられないとんでもないものを、
とんでもない状態でハンダ付けしてたらしく、
そんな場所にそんなものをハンダ付けしたら、
常識では考えられないとんでもない事態が、
たちまちのうちに巻き起こって、
そうなればラジオどころの騒ぎじゃなく、、

って、
現状、そんな昔話をしてる場合ではなく、
今、私が抱えてる最大のミッションは、
期限が薄気味悪く忍び寄ってる、
あの難儀な仕事を一刻も早く、
終わらせることだっつーの。

で、
この締め切りが差し迫った仕事を、
良質、且つ、期限内に完遂させる為、
今の私に必要なものは、唯ひとつ!
さて、なんだかわかります?

その答えの手掛かりは、
夏休み最終日の想い出や、
ハンダ付けの苦い記憶では無く、
もっと時代を遡って1770年代、
前野良沢や杉田玄白たちが編んだ、
日本最初の西洋医学書の翻訳書、
そう、みなさんご存知「解体新書」。

この「解体新書」、
今から約250年前の江戸時代、
ほんやくコンニャクは当然のこと、
Google翻訳などの翻訳アプリどころか、
オランダ語の辞書すら無かった時代に、
一体全体、前野さんや杉田さんたちは、
全編オランダ語で書かれた、
解剖学書「ターヘルアナトミア」を、
どうやって日本語に翻訳したの?
ってのが、誰もが思う疑問。

で、その答えは、
80歳を越えた晩年の杉田玄白が著した、
「蘭学事始」にあるのだけれども、

「オランダ語の知識が無いのに、
どうやってオランダ語を翻訳したかって?
それはね、、、気合いだよ!」

出た。気合い!
やっぱそうか。気合いか。
いいね。嫌いじゃない。

というわけで、
今の私に必要なものは気合い!
ここはひとつ杉田さんを見習って、
難儀な仕事を気合いでやっつけますか。
と、自分の頬を強めに張り手する。