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しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#152うなぎ

どーも。オジコのしゃちょです。

お天気ニュースを見ると全国的に暑いんですねえ。
現在、珍しく地元に戻ってきているのですが、金沢めちゃめちゃ暑い。
知り合いに出張かき氷屋さんでもいれば、かなりの確率で呼ぶだろーね。
レモンひとつ、ミルクはかけない。

で、人間、こうも暑いと、ちょいと鰻を食べたくなっちまうのは、
先史時代から脈々と受け継がれる必然の反応でありまして、
一旦、鰻!と意識しちゃうと、もう鰻しか見えなくなっちまう訳でございます。

これは、なにがなんでも鰻を喰うしかない。鰻を喰わねえと死んじまう。
「うっなぎっだ、うっなぎっだ、うっなぎっだよっ♪」と即興で創った、
オリジナルの鰻音頭をだいたい5分間くらいでしょうか、
オジコのしゃちょ室で、一人ウナウナ踊り続けてると、腹減った。

というわけで、
14時のアポイントまで、まだまだ時間があることを心の中で確認し、
抱えてる圧倒的な仕事の山はこの際、見ないようにして車をちょいと飛ばし鰻屋まで。
近くの駐車場に車を停めて鰻屋の暖簾をくぐると、出ました出ました!この薫り!
幼稚な鰻音頭まで踊って待ち望んだ、なんとも旨そうな鰻の薫り!

「よっ。お姉さんっ!鰻重の特上をひとつ持ってきてくんねえ!」と、
威勢よく鰻屋のおばちゃんに注文し、ヨダレを飲み込み、待つこと数分。
外はカリッ!中はフッワフワ!の旨そうな鰻がついに登場。
数十年間、ほぼ欠かしたことのない「いただきます。」も、思わずスルーで、
鰻重に箸を差し込み、香ばしい鰻&タレごはんを勢いよくガガガと掻き込みます。

「うっめー!!!!!!!!!」

と、あまりの旨さに感極まったこの瞬間が、私の鰻人生の頂点でした。

さあ、二口目をダダダと掻き込もうと、軽く息を吸った、その刹那、
私の喉に今まで経験したことのない耐え難く危険な激痛が走ります。

「痛っ!!!!!!!!!」

そうです。そうなんです。
猛烈な勢いで鰻を掻き込んだのがいけなかったのかよく知りませんが、
なんと、鰻の小骨が私の喉の奥に突き刺さったのでございます。。
これが痛いのなんのって、もう、絶望的な痛さ。
俺が学生なら授業を無視しておうちに帰るくらいの痛さ。
俺が宇宙飛行士なら任務を無視して地球に帰るくらいの痛さ。
お茶を飲んでも、ごはんを丸飲みしても、何をどうしても骨が取れない。
はー苦しい。このまま死ぬかもしれない。えーい。鰻のバカ。

というわけで、
あまりの激痛に完全にやる気を無くした私は、ここで苦渋の決断。
残りの鰻重を全部残して鰻屋を後にするわけでございます。
待望の鰻を前にして、踵を返さざるを得ないこの辛さ。。

息も絶え絶え、瀕死の状態で会社に帰り、
取引先さんに14時のアポイントを15時に変更してもらい、
圧倒的な仕事の山に後ろ髪を引かれながらも、最寄りの耳鼻咽喉科に直行。

「一刻も早く、喉に刺さった、忌々しい鰻の骨を取り除いてくれ!」

という私の悲痛な心の叫びをあざ笑うかのように、
受付のお姉さんは「まず待合室でこの問診票を書いてください。」とペンを差し出します。

問診票の「のど」の欄に「サカナの骨が刺さった」との項目を見つけ、
そいつに○を付け、氏名を書いて、受付のお姉さんに手渡すと、
「サカナの種類はなんですか?」と、これまた粋な質問をしてくるじゃありませんか。

「はい。サカナの種類は鰻です。」

と、喉まで出掛かった、その時、
おいおい、ちょっと待てよ。と、ひとつの疑問が生まれます。

「鰻は果たしてサカナなのか?」

とまあ、これ以上、
長々とくだらないことを書いてる場合じゃありませんね。。

みなさんも鰻の骨には充分にご注意ください。
うっかり刺さると絶望的な気分になります。

ではでは、今週も暑さに負けず、
素敵な1週間をお過ごしくださいね。

いつもありがとうございます!