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しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#225フグとおっさんの膝

どーも。オジコのしゃちょです。

一昨日は下関にて、旬のフグ刺しに舌鼓。しみじみフグは旨いねえ。
なーんて、歳を重ねるごとにフグの旨味がわかるようになりました。
年々、高級なお肉が食べられなくなるのとは逆にね。
で、フグには当然、熱燗。
旧知の下関大丸のK氏と場末の居酒屋のカウンターに陣取り、
本場のフグ刺しや焼白子をアテに酒が進んでどーにもならない。旨すぎる。

比較的早い時間から飲み始めたことと、
積もる話に大輪の花が咲いたことが相俟って、
なかなかのハイペースで酒がぎゅんぎゅん進み、
おいおいまだこんな時間なのにもうほろ酔い気分だ最高だと、
だいぶ気持ちが良くなってるところに、仕事の電話。
「ごめんなさい。ちょっと店の外で電話してきます。」
なんつって、携帯片手にお店を飛び出し、
店に隣接する駐車場で仕事の電話を受けることにいたします。

で、その電話の内容ってのが、
ほろ酔い気分で聞くようなお話の種類では無く、
これがまた割と重要な案件でありまして、
こんなんじゃ駄目だ気を確かに持ってちゃんと聞こうちゃんと聞こう、
と思えば思うほど、酒の酔いとフグの毒が邪魔をしてるんだろうねえ、
全く要領を得ず、案外に長引きそうな気配であります。

本来、通話の内容が内容ですから、ここはしっかり、
駐車場の片隅や店の軒端で地に足を付け、
先方さんのお話に、うんうんはいはいと的確な相槌を打ち、
悠然とした通話態度で臨むべき事象なんでしょうが、
これまたほろ酔いの影響でしょうねえ、
駐車場の脇にあるただ雑草が生えてるのみの空き地に向かって、
ふらふら夢遊病のように歩き出してしまうのは、
一体、何の因果なのでしょう。

下関に関わらず、
場末の居酒屋の周辺というものは元来、灯りが乏しくほぼ暗闇。
一昨日のような星も出ていない曇天では完全なる漆黒の闇であります。
そんな闇の中、携帯片手に意味も無くふらふらお散歩をはじめた、
ほろ酔い気分で軽い千鳥足のおっさんの前方膝元に、
まさか、まさか、有刺鉄線が張られているとは思いもしないよそんなこと。

何の理由も、何の意味も、何の必然性もなく、
セイタカアワダチソウか何かが生い茂る変な空き地に、
うんうんはいはい言いながら、ふらふら突き進んだその刹那、
私の膝の上の皮膚に強烈な刺激が走り、
いてて、いててと、そこを見ると、
アホな有刺鉄線がさくっと食い込んでいるじゃございませんか。

おっさんの膝に有刺鉄線!
邪道・大仁田。デスマッチかよ!

と、何を書いてんのか、何を書きたいのか、
自分でもわからなくなってきたところで、もう筆を置くことにします。

下関から長崎に移動した昨日は、
思案橋の場末カラオケスナックで深夜未明まで大盛り上がりの大笑い。
今日は今から、JR九州を乗り継いで熊本へ。
九州のみなさんにたくさんパワーを頂きまして、
有刺鉄線もなんのその、毎日楽しく頑張ります。

みなさんも楽しい1週間をお過ごしくださいね!

いつもありがとうございます!