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しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#226半袖大将

どーも。オジコのしゃちょです。

今般、忘年会シーズン真っ盛りでありまして、
連日連夜、お世話になっている皆様達と一献傾け、
旧交を温めながら大いに盛り上がっております。

例年、この12月というのは、
仕事柄、年がら年中、飲みっぱなしの身とはいえ、
やっぱり格段に酒量が増える季節でありまして、実際、身体がしんどい。

毎回毎回、酒量は抑え気味に!と設定してはいるのですが、
時間が経過し、酔いが回るうちに安物のリミッターはぶっ壊れ、
酒量はぐんぐん勢いを増し、口角泡を飛ばしてふざけた話を連発し、
既に誰か他のお客さんが入ってる店のトイレの前で、
早く出てくれの祈りを込めて、一心不乱にくにゃくにゃタコ踊り。
肝臓は悲鳴を上げて胃壁も荒れて意識は朦朧、
これまでのふがいなくもちょっと楽しかった人生が、
回り燈籠のように脳裏をぐるぐるし、こりゃもう駄目だ。さようなら。
なーんて時間帯に、普段、蔑ろにしている家族の声が聴きたくなるのは、
どういう塩梅なのか、それが人間の本質なのかちょっとわかりません。

最期の力を振り絞り覚束ない手付きでポケットから携帯を取り出し、
最愛の橙(だいだい。息子。小3。)に電話を掛けるわけでございます。

私)「おい。だいだい。元気か。」

橙)「おっ!おとうさん!今日もご機嫌だねえ。」

私)「まあな、吟醸酒を1升飲めば、そりゃご機嫌よ。」

橙)「ふーん。」

私)「学校はどうだ。面白いか。」

橙)「うん、面白いよ。でも、高田に怒られた。」

私)「高田?? 誰だよ、その高田って野郎は。」

橙)「先生。」

私)「そりゃ、悪いことしたら怒られんだろーよ。」

橙)「それがさ、全然、悪いことしてないんだよ。」

私)「じゃあ、何で怒んだよ、その高田の野郎は。」

橙)「半袖。何であなただけ半袖なんですかっ!だって。」

私)「はあ!?」

ええ、ウチのだいだいは、
親父がTシャツ屋ってことも影響しているのかどうか知りませんが、
幼少の頃から半袖大将でありまして、クソ寒い北陸の冬も半袖1枚。
部屋の中でも息が白くなるよーな極寒の朝でも、
暴風雪が吹き荒れる氷点下の日でも半袖1枚。

かみさんも椿(つばき。娘。小5。)も私も、
彼が生粋の半袖大将だってことを未だ理解できていない当時は、
早く厚手のモノを羽織りなさいバカタレ。見てるこっちが風邪ひくわ。
なんつって、高田某のよーに、
彼の見るからに寒そうな半袖を、口うるさく窘めたもんですが、
彼が混じり気無しで不純物ゼロの半袖大将ってことが発覚してからは完全放置。
彼が忍び寄る睡魔に負けてリビングでうたた寝をはじめても、
毛布やブランケットなんて掛けない掛けない、あほらしい。
あいつはひょんなことで真冬のオホーツクに突き落とされたとしても大丈夫。
だって、全然寒くないんだもん。暑いんだもん。

とまあ、彼の気合いの入った半袖っぷりは、
ほとんど、世界びっくり人間の域でございます。
高田先生にもご理解いただけたらなあ。

ここ金沢もそうですが、
全国いろんなところで強烈な寒波が襲来している模様です。
みなさん、くれぐれもお気を付けくださいね。

ではでは、今週はこのへんで。

いつもありがとうございます!