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しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#227帰巣本能と坂口安吾

どーも。オジコのしゃちょです。

数年振りに宮崎です。さすが南国だね、あったかい!
極寒の2月にプロ野球球団が当地でキャンプを張るのも当然だわ。

で、かくいう私もポカポカ陽気のお蔭で心身の可動域が広がったのか、
どげんかせんといかんかった仕事も、ここ宮崎でばっちり捗り、
お昼はチキン南蛮、夜は地頭鶏もも焼きと冷や汁でお腹いっぱい大満足!

とまあ、そのまんまの勢いで、
「どげんかせんといかん」なんつって使用してみましたが、
どうもこれは宮崎弁じゃなくて都城や薩摩の方言みたいですね。
宮崎では「どんげかせんといかん」が正しい用法。なんて、まあいいか。

生まれつき、寒さに滅法弱い私なんかは、
やっぱり宮崎のこの温暖な気候は悪魔的に魅力で、
この際、寒波が押し寄せまくってる地元・金沢を軽く見捨てて、
宮崎への移住をちょっと考えるなあ。どんげかしようかなあ。
と、すぐさま正しい宮崎弁にスイッチであります。

さて、振り返りますと、
2014年も全国を派手にぐるぐる行脚しましたが、
極寒の金沢なんて見捨てよう、嗚呼、見捨てよう。と幾度も口にはするものの、
やっぱり帰巣本能なんでしょうか、気付いたら金沢に帰ってきております。
まあ、帰巣本能を持ち出すも何も、自宅と家庭があるから当たり前なんですが。

で、その帰巣本能。
伝書鳩も迷子になった仔猫がお家に戻ってくるのも帰巣本能。
一方、出張先で泥酔した某おっさんがホテルの部屋にしっかり戻れるのも帰巣本
能。
昨晩も含むここ数日の忘年会ラッシュにおきましても、
アホみたいに酔っ払って意識がすこんと抜け落ちてても、
朝起きればちゃんとビジネスホテルのベッドで寝てる。
まあ、電気は付けっぱなしで布団もかぶらず歯も磨かずではありますが、
不思議だねえ。帰巣本能だねえ。伝書鳩だねえ。仔猫だねえ。

というわけで、
戦争とおはぎの次に酒が嫌いな私ですが、一年の締めくくり。
胃と肝臓に鞭を打ちまくり、今日も明日も明後日も、
お世話になったみなさんと楽しい時間を過ごしてまいります。

で、最後におひとつ。

馬鹿亭主が忘年会と称し地方各所で連日連夜飲んだくれてる最中、
暴風雪吹き荒れる極寒の金沢において、
雪を掻き分け娘と息子の送り迎え、並びに、炊事洗濯、お仕事と、
当家をがっちり守るウチのかみさんに坂口安吾の名言を。

「女がハタキをかける姿なんて、見たくもない。
ゴミが一寸の厚さにつもっていても平然と坐っていられる女がいいね。」

家の中が滅茶苦茶でもいいからね。
お掃除なんてしなくていいからね。

と、私事で大変恐縮ではありますが、
極寒の地で一人奮闘中のかみさんにエールを贈って今日はおしまい。

強烈な寒波が列島を襲っているようです。
みなさん、くれぐれもお気をつけくださいね。

いつもありがとうございます!