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しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#284卒業記念品

どーも。オジコのしゃちょです。

スムースな半円を描くように微調整を施しながら、
いい音させて左足の爪を切ってる私の耳に、
椿(つばき。娘。小6。)とかみさんの母娘会話が、
そんなもん、こちとらまったく聞く気は無いんだけど、
そりゃあ狭いリビングだからどうしても聞こえてくる。

で、その話の内容はといいますと、
ミッション系の小学校に通ってる椿が、
来月に迫った卒業式を迎えるにあたって、
卒業生とその父兄が小学校に寄贈する卒業記念品の話っぽい。

元々、身長の割に足がちっちゃく出来ている私は、
足のサイズと正比例して当然爪もちっちゃく出来ていまして、
小指の爪をカットするのにかなりの神経を使うのは、
みなさんもご存知の通りなのですが、
その時も己の全神経を小指と爪切りに集中させて、
蟻んこみたいにちっちゃい小指の爪を、
スムースにカットしなければならない緊迫した状況下、
卒業記念品というその一語に私の耳と脳が反応してしまう。

やっぱり私立のミッション系の学校というものは、
卒業記念品なんてものを代々寄贈するものなんだなあ。
俺っちの公立の小学校時代にはそんなもん無かったよなあ。
で、一体全体、どうゆうものを寄贈するんだろか、
今年の卒業生とその父兄たちは。

とまあ、自分もその父兄の一員なのですが、
こどもの学校関連はかみさんにぜーんぶ丸投げで、
完全ノータッチの立場ゆえ、
もう既に寄贈品が確定しているのにも関わらず、
何を寄贈するのかまったく知らされていない私は、
完全ノータッチの立場のくせに、ちょっと気になる。

そもそもそんなに伸びていないんだし爪なんていつでも切れる。
ここは蟻んこ爪に神経を集中させてる場合じゃありません。
盗み聞きなんてマイスタイルじゃないけれど、
今、集中させなきゃいけないのは爪じゃなくて、己の耳。

椿)「そのステンドグラス、すっごいキレイねんて。」

かみさん)「ふーん。そうなん。」

椿)「すっごいキレイ。ずっと学校に残るからいいよね。」

かみさん)「そうだね。」

おっと。今年の卒業生と私も含むその父兄たちは、
卒業記念にステンドグラスを寄贈するのかあ。
ステンドグラス。さすがミッション系だなあ。アーメン。
と、教会の窓を鮮やかに彩るステンドグラスを、
脳内にイメージしてると、母娘会話にまだ続きがあった。

かみさん)「で、他にもう一つ贈るのってなんだっけ?」

椿)「えーっとね。えーっと。」

かみさん)「うんうん。」

椿)「えーっとね。えーっと。」

かみさん)「うんうん。」

椿)「えーっと。えーっと。わかった!思い出した!」

かみさん)「そう。で、なんだっけ?」

椿)「えーっとね、、、レイセキ!」

レイセキ?レイセキ?レイセキ?

レイセキ?レイセキ?レイセキ!

霊石!!!!

おいおい、霊石ってなんだよ。。

ある村の山の祠に奈良時代から祀られていると云われる巨石。
その石には妖しげな霊力が宿り、
歌人・山部赤人にまつわる伝説なんかも伝えられ、
村人たちはその巨石を霊石と崇め今日も供花を欠かさない。

なーんて、感じのやつだよね。霊石って。
よく知らねーけど。

でまあ、ステンドグラスはキレイだからいいとしても、
霊石は普通にちょっとおかしいでしょうよ。
何故にそんな面妖なモノを卒業記念に贈るんやろか、俺は。

娘の卒業記念として学校に霊石を寄贈した俺。
やだなあ。そんな俺。マイスタイルじゃないなあ。
できることなら、寄贈したくないなあ、霊石。

と、爪切り片手に小首を傾げ、悶々しててもしょーがない。
これは決して盗み聞きじゃない。勝手に耳に入ってきただけ。
会話の横入りなんてマイスタイルじゃないけれど、
さすがに霊石は看過できません。

私)「待った待った待ったー!」

椿)「はあ?」

私)「黙って聞いてりゃ、なんじゃそりゃあ!」

かみさん)「はい?」

私)「娘の卒業記念に霊石なんて面妖なモノをどうするんじゃーい!」

椿)「・・・」

私)「そもそも、そんな妖しげな石はどこに売ってるんじゃーい!」

かみさん)「石?」

私)「ただの石じゃないわーい。霊が宿る石じゃーい!」

椿)「霊?」

私)「そんな妖しげなもんを寄贈されて喜ぶ学校も学校!」

私)「ちょっとおかしいんとちゃうんかーい!」

椿)「何言ってんの、おとうさん。」

私)「大体、霊石なんてそんなもん、まず学校のどこに置くんじゃーい!」

椿)「2階ですけど。」

私)「2階?そんな重たい石をどうやって2階に運ぶんじゃーい!」

椿)「。。。ねえ。おとうさん。さっきから何言ってんの。」

私)「卒業記念に石を贈るってあなたたちが言ってるもんだから。」

かみさん)「石?誰も石なんて贈らないよ。」

私)「あれ?」
 
私)「だって、さっきから2人で霊石霊石言ってんじゃん。」

椿)「霊石って何それ?」

私)「霊が宿る石。」

かみさん)「なにそれ。気持ち悪い。そんなもん誰が贈るんだよ。。」

私)「あれ?じゃあ、何を贈るんだよっ!」

椿)「冷水器。」

先ほど京都に到着しましたが、ここ京都も風が冷たい。
ピリッとくるね。ピリッと。

まだまだしばらく寒い日が続きます。
みなさんもどうぞご自愛ください。

いつもありがとうございます!