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しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#514たまたまだって

どーも。しゃちょです。

しゃちょ、今日はありがとう。
しゃちょが来店してくれると、
お客さんがどんどん来てくれるのよ。
しゃちょがお客さんを呼ぶんだろうね。
今日もしゃちょを入れて予約が2件のみで、
どうしようかあ、弱ったなあ、
と、お父さんと一緒に困ってたんだけど、
本当にありがとう。本当に助かりました。

いえいえ、そんなのたまたまです。

なーんて、
お支払いをしながら恐縮していると、
調理場の奥で年季の入った中華鍋を、
カンカン、カンカン、いい音させてた、
そうだなあ、丁稚時代を加味すると、
きっとこの道40年にはなるだろう、
寡黙で男の哀愁が顔面から滲み出ている、
ザ・必殺料理人といった風情の親父さんが、
中華鍋の底で胡麻油と共に熱されてた、
豆苗とニンニクをガン無視して、
レジ前の私のところまで、わざわざ出てきた。
これはだいぶ珍しい。

いやいや、うちの家内の言う通りよ。
しゃちょ、本当にありがとう。
客を呼ぶんだよ、しゃちょは。
いつもいつもそうなのよ。
今ね、ウチの店も苦しいでしょう。
しゃちょにはね、感謝してもしきれないよ。
今日は本当に助かったよ。ありがとう。

いやいや、それは言い過ぎだって。
そんなの、たまたまだからさあ。

なーんて、
馴染みのお店のご夫婦が、
私を過分に持ち上げるもんだから、
それを耳にした他のお客さんも箸を止めて、
おいおい、そいつは一体どんな御仁だ?
と、私をチラチラ見てくる、
このヘンテコなシチュエーションに、
かなり気恥ずかしくなっていると、
今日、初めてその店に連れてきた私の友人が、
ってまあ、実はこの友人も料理人さんでして、
会社の近くで旨い焼鳥屋を経営している、
オーナーさんなのだけれども、

いやいや、本当に本当に、
しゃちょは客を呼ぶんです。
なんだろね、この人は。
ウチの焼鳥屋もそれで随分助かってます。
しゃちょが来られると、その後、
新規のお客さんや随分ご無沙汰のお客さんが、
次から次へと入ってくるんです。
本当に客を呼ぶんだよ、しゃちょは。
改めまして、しゃちょ!
本当に、いつもありがとうございます!

しゃちょ、いつもありがとうございます!
(奥さん、ご主人、友人の3人が声を揃えて)

だ・か・ら、
たまたまだって言ってるでしょうよ。
じゃあ、なんでなんで、
ウチの店にお客さんが入んねーんだよ!

みなさん、お待たせいたしました。

息を潜めて水面下で動いていました、
「鬼滅の刃」OJICO Tシャツ。

メイドインジャパンの高品質で、
おとなも着やすいデザインでつくりました。
第一弾、どうぞお楽しみください。