Mailmagazine

しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#392プランB

どーも。オジコのしゃちょです。

予定が狂って参ったなあ。
徳島から福山まで通常なら2時間半。
お昼過ぎに福山着いたら名店でオムライス。
なーんて3日前から決めていたのになあ。
春の強風で瀬戸大橋線がストップ。
動かないの?マリンライナー?

既に徳島から特急うずしお号で高松に到着してた私は、
高松駅構内のみどりの窓口にて、
再三の切符変更を試みるも、待っても待っても運休。
忍の一字でもうちょい待つも、やっぱり運休。

みどりの窓口さんも1時間後の風までは読めない。
マリンライナーの発車時刻に、
風がやんでれば出発。風がやまなきゃ運休。

「やーめた!本日は終日完全運休!」

なーんて、早々に死刑宣告を頂ければ、
こちらもプランBを絞り出して動くのですが、
あとちょっと、もうちょっと待てば、
なんだか風がやみそうな気がしないでもないこの感じ。
高松駅上空は発達した雨雲なんてのも無く、
お天気は快晴。気温も高い。風だけ強い。

「何度も足を運んで頂いてすみません。
14:10の前までの便は運休が確定しました。」

「じゃあ、14:10の便に変更してください。」

本日4回目の切符変更を執り行い、
高松駅2階のくまざわ書店で時間を潰すもやっぱり運休。
心は平常通り穏やかなのですが、
さすがに身体はどんどん疲弊してきました。
お天気のことだから仕方がないね。と割り切って、
本日5回目のみどりの窓口に向かい、
すっかり顔馴染みとなったみどりの窓口さんに、

「次は何時かなあ?」
「何度もすみません。15:10の前までは運休確定です。」

デジャヴだなあ。
ここ数時間、この遣り取りばっかりやってんなあ。

もしかして、
「15:10の前までは運休確定です。」ってのは、
京都の「ぶぶ漬けでもどうどす?」と同義で、
うっかりお言葉に乗っちゃって、
「じゃあ、15:10の便に変更してください。」
なんてゆう返答は実は大間違いで、
完全な引っ掛け問題なのかもね。

「オジコのしゃちょはん。ぶぶ漬けでもどうどす?」
「おっ!ほんなら、ぶぶ漬け、もろとこかな!」

あかんあかん!
何をお茶漬け食べたんねん!
はよ帰らんかいや。ぶっぶー!みたいな。

というわけで、
本日お昼前から数時間繰り返している、
みどりの窓口さんとの、このデジャヴーな遣り取りに、
この期に及んで、
京都のぶぶ漬けの薫りを感じ取った私は、
もう引っ掛からねえぞ、春の強風。
もう喰わねえぞ、京のぶぶ漬け。

「すみません。マリンライナー諦めます。」

と、風がやむかも。という淡く薄い希望を振り払い、
心を決めて福山行きの切符を全額払い戻す。

若干、引っ張り過ぎた感もありますが、
このタイミングでのプランB変更は吉と出るはず。
という訳で、北が駄目なら西でしょう。
と、愛媛の今治に進路変更。

高松から今治まで特急いしづち号で約2時間!
今治に着いたら、しまなみ海道を高速バス!
車窓から見える瀬戸内の夕暮れを堪能しつつ、
1時間半くらいバスに揺られていれば、
すべてのプランがスムースに進行すれば、
そして、私の気力と体力が保てれば、
なんとか19時前には福山駅前に辿り着くー!

なんつって、高松→今治の片道切符を購入。
しばらく通過したくても出来なかった高松駅改札を、
数時間振りに颯爽とくぐり抜け、
ずーっと停車したままのマリンライナーには一瞥もくれず、
松山行きのホームへまっしぐら。
停車していた特急いしづち号に飛び乗ります。
そして、すぐに発車。

やれやれ、これでなんとか辿り着けそうだなあ。
すんなり頼むわ、いしづち号!
なーんて、心の底からエールを送ったその矢先、
なんとなんと、我らの特急いしづち号が緊急停車!
そして、間髪入れずに車掌さんからの車内放送。

「ご乗車の皆様、お急ぎのところすみません。」
「この先の架線にビニールが引っ掛かってる影響で走行できません。」
「ビニールの除去作業をする為に係員が現場に向かっております。」
「それまで、しばらくの間、緊急停車いたします。」
「尚、ビニールの除去にはしばらく時間がかかる模様です。」

ありゃあ。だめだこりゃ。
完全に呪われてるわ。。

お昼のオムライスを万全の状態で迎える為に、
朝からあえて何も食べていない私は、
強烈な空腹と座り過ぎによる腰痛、
そして、この先の人生が全く見えない不安感により、
この車内放送後の記憶がございません。

しかーし、年間300日近くの出張を繰り返し、
全国をぐるぐる回る旅芸人一座並みの生活を、
10年以上送り続けてきた実績は伊達じゃないね。

気づいたら福山の場末の酒場のカウンターで、
蒸し牡蠣とクリームコロッケを肴に、
芋焼酎の水割りをニコニコしながら飲んでいました。
どうゆうこっちゃ。不思議やわー。
無意識でも目的地に辿り着く技術。

というわけでありまして、
通常2時間半で行くところを9時間かかったお話。

春の嵐は侮れないね。
みなさんもどうぞお気をつけください。

いつもありがとうございます!