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しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#559シティーボーイ

どーも。しゃちょです。

客が吐き出した煙草の紫煙が、
壁紙や天井に染み込みまくり、
天鵞絨のソファーや角砂糖入れ、
西洋趣味のランプやテーブル、
店名入りマッチや手書きのメニュー、
そのひとつひとつのディテールが、
古き良き時代を存分に感じさせてくれる、
ザ・純喫茶みたいな空間が大好きで、
全国各地への出張の際には、
行きつけの店であれ新規の店であれ、
いつもそういうお店を選り好んで、
少しく歩いてでも足を運ぶのだけれども、
快速マリンライナー号の出発時刻が迫り、
時間的にあまり余裕が無かった昨日は、
もういいやと諦めて駅のスターバックスへ。

随分久し振りのスタバではありますが、
自称シティーボーイの私にとっては、
こんなもん、まったくのモウマンタイ。
何食わぬ顔でスマートに列に並びます。

いよいよ、私の順番になり、
ドリップコーヒーを軽やかにオーダー。
お姉さんにサイズを聞かれましたので、
マスク越しながらも割と大きめの声で、
スモールサイズ!
と、言った後にスタバのお姉さん、
浮かべた苦笑いをマスクで隠しながら、
とってもとっても優しい声色で、
はい、ショートサイズですね。

おいおい。おいおい。
どこがシティーボーイやねん。
なにがスモールサイズやねん。
ショートサイズじゃぼけ。

みるみる赤面した顔をマスクで隠して、
ドリップコーヒー、一気飲み。
その間、わずか6秒。

疾風の如く退店しまして、
時間が早いですが改札を潜り抜け、
高松駅のホームのベンチで頭を抱え、
悔しくてちょっと泣きました。