Mailmagazine

しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#306ファウルボール

どーも。オジコのしゃちょです。

一昨日は京都から新幹線に飛び乗って博多。
ウチの期待の若手のおかぴが、
気合いの入った福岡ソフトバンクホークスファンだ。
ってことで、それを加味して彼女を博多マルイの催事にシフト。
福岡出張良かったね、おかぴ!
と、仕事や出張に楽しさや喜びを、
たまに引っ付ける私の真骨頂であります。

で、ウチの専務でもある盟友・ナポレオン酒井も、
当日は、九州で縫製工場視察の後、博多に滞在している。
ということが発覚しまして、これは僥倖だ。とばかりに、
ちょうどヤフオクドームで開催されてた、
ソフトバンク対楽天のチケットをばっちり3枚購入。
3人で柳田の豪快な一発でも生観戦と行きますか。
とトリプルスリーな気分で意気込んでたのですが、
前々日にひょんなことから宮崎県の取引先のH氏も、
私も野球観戦をご一緒したい。と、合流することになりまして、
とりあえずは、おかぴを博多マルイに残し、
我々は15時過ぎに一足先にヤフオクドームへ。

で、このH氏が九州の大物でございまして、
詳しい経緯や関係性はよく知らないのですが、
私はソフトバンクホークス関係者だ。ということで、
ヤフオクドームに到着するなりスタンドではなく、
なんと関係者入り口からフィールド内へと潜入。

ドキドキしながらフィールド内に入った私とナポレオン酒井は、
ホークスがバッティング練習をしている様子をベンチ前で見学。
柳田悠岐や長谷川勇也の鋭い打球音を間近に聞けるわ、
今宮健太がH氏にいつもどうも!と挨拶していくわと思ったら、
私のすぐ隣を工藤監督が歩いていく。(敬称略)。

もう野球ファンとしては心躍る体験の連続で、
さすがにテンションが上がっちゃいます。
そうこうしているうちに、
ホークスの練習が終わり、お次は楽天イーグルス。
ティーバッティングでやたら快音を響かせてるなあ!
と左を見ると、オコエ。やっぱり全身のバネが違う。
オコエに対する池山コーチのバッティング指導も、
すぐ横に陣取る私の耳に思いがけず聞こえてきて、
オコエじゃなくて、まるで私が指導を受けているこの感じ。
ブンブン丸池山のバッティング理論。
金沢に帰ったらバッティングに苦しむ、
ウチの橙(だいだい。息子。小5。)に教えてやろ。

なーんて、
なんとも得難い体験をしまして、こりゃ最高だ。と大感動。
Hさん、本当にありがとう。
お陰でオコエの凄さが身に染みて分かったよ。と、
興奮冷めやらぬまま、一旦外に出まして、
今度は通常の一塁側スタンドの自分の席に移動します。

ビールだジェット風船だ熱男だと騒いでいるうちに、
仕事を終え、駆け付けたおかぴも合流しまして、いよいよ試合開始。
和田毅と則本昴大の投げ合い。2点取って2点取り返す好ゲーム。
隣のおかぴもソフトバンクのユニフォームをいつしか着込み、
ナポレオン酒井も数年ぶりの野球観戦を楽しんでいる様子。

な、ん、で、す、が、みなさんもご存じの通り、
私は35年来の生粋のベイスターズファンでして、
実際のところ、ソフトバンク対楽天は、
ここだけの話、あんまり興味が無いというか、
まあ、正直、自分としてはどうでもいい試合でありまして、
目の前で熱いシーソーゲームが行なわれているんですが、
和田の投げる一球一球に目を凝らす訳でもなく、
球場内の野球観戦者の態度として完全に失格なのですが、
手持ちのスマホをいじって野球速報アプリを起動。
東京ドームでのベイスターズの試合経過を気にする始末。
完全に心ここにあらず。柳田の一発より筒香の一発。
なーんて、我がベイスターズの動向を気にしまくってたその瞬間、
私の周囲、半径5メートルくらいが急にざわつきます。

「ボールがこっちに来る!」
と叫びすっくと立ち上がったのは隣のおかぴとナポレオン酒井。
「まじですか。」とスマホから目を離し上空を見上げると、
オコエの打ったファウルボールが、
ずんずんこっちに迫ってくるではないですか!

即刻、私も立ち上がり、昔取った杵柄、こんなもん楽勝。
俺のところに落ちてこい。バシッと一丁、捕ったるわい!
と、手にしてたスマホを放り投げ、捕球態勢に入るも、
オコエの打球は右に逸れ、ナポレオン酒井目掛けて一直線!

しかーし、安心しても大丈夫。
ナポレオン酒井といえば、
地元の名門・星稜高校で野球部に所属したこともある野球馬鹿。
ボールを捕ることにおいては私よりも間違いなく秀でてる。

ああ良かった。おかぴじゃなくてナポレオンのところで!
と、コンマ数秒でほっとしたのも束の間、
オコエのファウルボールは強烈なスピンをかましながら、
ナポレオン酒井の右手に直撃!はい、残念。捕球失敗!

親指の付け根にぶち当たったボールは、
そのままスライドしてナポレオンの肩に当たり、
ベンチにもう1回当たってバウンド。
通路を挟んで私の隣に座ってた、
中村晃のユニフォームを着用してる若い男が、
バウンドして大きく跳ねたボールを楽々キャッチ。
微笑みを浮かべ、すぐさま、手持ちのリュックの中へ。
オコエのファウルボールゲットだぜ。
この度はおめでとう!一生の思い出になるね!

一方、

捕球が失敗に終わり右手を負傷した我らがナポレオン酒井。
「おいおい。大丈夫か。しっかし、今の捕れるだろーよ。」
「絶対捕れねーから!オコエは半端ねー。ああ痛い!」
と、直撃した彼の右手をみると、真っ青に内出血。

「ボールが当たった方はいらっしゃいますか?」
と、すっ飛んできたヤフオクドームのスタッフに、
「はい。この人です。この人が当たりました!!」と、
ちょっと笑いをこらえながら怪我人を教えてあげる私。
「お怪我はございませんでしょうか。」「大丈夫です。」
「氷をお持ちしますか。」「はい、ください。」
と、ヤフオクドームのスタッフにもらった氷嚢を、
右手の患部に押し当てるナポレオン酒井。
元来、痛みに強いはずの男がこの痛がりっぷり。
ホントに痛いんだろーね。。ついてね!

ブンブン丸池山の打撃指導が効いて、
強烈なスピンがかかる打球が飛ぶようになったオコエ。
そのオコエの激烈な打球がウチの専務を急襲したお話。
みなさんもファウルボールにはくれぐれもご注意ください。

いつもありがとうございます!